季節のおすすめスキンケア vol.27

表面テカテカ、内側カサカサ?
夏のインナードライに注意

7月に入り、いよいよ夏本番。今年は暑くなるのが早かったせいか、すでに夏バテ気味の方もいらっしゃるのでは?肌も強い紫外線や高い気温にさらされて疲れを感じているかもしれません。暑さで汗と皮脂が増えるこの時期、Tゾーンのテカりやベタつきが気になりますよね。でもその肌、実は“内側が乾いている”インナードライかもしれません。

 

インナードライってどんな肌?

インナードライとは、一見うるおっているようで、実は肌の内部(角質層)が水分不足になっている状態のこと。「テカっているのに、肌の水分量は少ない」のが特徴です。過剰な皮脂の分泌は肌のうるおいバランスが乱れているサインなのです。
私たちの肌の表面は水分(汗)と油分(皮脂)が混ざり合った「皮脂膜」で覆われ、外的刺激から守られています。この水分と油分の分泌量のバランスが整っているのが、肌がうるおっている状態です。ところが水分が不足すると、これ以上水分が蒸発しないように皮脂が多く分泌されてしまいます。これが、テカりやベタつきの原因になるのです。水分が不足し皮脂が過剰なままにしていると、乾燥もテカりも進み、ターンオーバーの乱れや肌のゴワつき、肌荒れなどのトラブルにつながってしまいます。

 

なぜ夏なのに乾くの? 肌の内側がうるおい不足になる理由

夏の肌は想像以上に水分を失いやすく、油断するとすぐにバランスを崩してしまいます。湿度が高い夏に乾燥?と思うかもしれませんが、いくつもの原因が潜んでいるのです。
◎汗
汗は蒸発するときに体温を下げる役割がありますが、同時に肌のうるおいも奪ってしまいます。
◎エアコンの冷房
エアコンの冷房機能は、室内の空気の温度を下げるとき、一緒に空気中の水分を外に出しています。冷房をつけていると室内はどんどん乾燥し、肌も乾燥してしまいます。
◎紫外線
紫外線に当たると肌の角質層がダメージを受け、うるおいを保持する機能がダウンし乾燥が進んでしまいます。

さらに、皮脂のベタつきが気になるからといってゴシゴシ洗顔をしたり、化粧水だけで済ませたりしていませんか?そんな間違ったスキンケアも、インナードライの原因になることがあるのです。

 

インナードライ対策はやさしく洗顔、しっかり保湿

夏は汗や皮脂に強い日焼け止めやファンデーションを落とすため、洗浄力の高いクレンジングや洗顔料を使うことが多いですね。メイクや汚れはしっかり落としながら、肌に必要なうるおいを保つものを選びましょう。クレンジングはたっぷりの量を使い、こすらないようにやさしく肌になじませて使います。洗顔料はしっかりと泡立て、泡を肌の上で転がすようにして洗います。ベタつきが気になるからといってゴシゴシこすって洗うのは逆効果。摩擦が刺激になってうるおい保持機能が低下してしまったり、落とし過ぎた皮脂やうるおいを補おうとさらにベタついたりしてしまいます。

また、皮脂がでるから化粧水だけで大丈夫と思っていませんか?インナードライの肌は、水分が蒸発しやすい状態。肌を保湿するときは水分だけを与えるのではなく、油分も与えてうるおいを閉じ込めるのが肝心です。

洗顔後、たっぷりの量の化粧水を手やコットンに取りまんべんなくなじませます。次にバオバブ美容オイルを1、2滴手に広げ、こすらないようにハンドプレスしてうるおいにフタをするようになじませます。オイルはベタつくと思いがちですが、使う量はほんの少しで十分。化粧水のうるおいを抱え込んでもっちりしっとりした肌に仕上がります。皮脂バランスが乱れがちなこの季節にこそ、美容オイルを使ったケアがおすすめです。

 

テカりやベタつきが気になると、つい「さっぱりケア」に走りがち。でも、肌の水分が不足していると皮脂はどんどん分泌され悪循環に。この夏は、“内側しっとり・外側さらっと”のバランス美肌を目指して、インナードライ対策を始めませんか?肌も心も心地よく過ごせる夏を目指しましょう。

 

美容ライター
鶴崎麻奈 日本化粧品検定1級

 

今回ご紹介したアイテム

¥3,960
emiii BAOBAB SKIN OIL

 

VIEW MORE